2月10-12日、BCC横須賀を開催しました。
連休を利用して開催された2泊3日のBCCコースに、2名の受講生が挑戦しました。
2月10日 宿題の航海計画を精査して、出港準備にかかります。セイルの選択も受講生が決定します。インストラクター(あ)は、アドバイスはしますが、強要はしません。これまでのデイセイリングとは違い、航程が長くなれば天候の変化も気になるところです。約12海里、3.5時間を走って三崎港に到着しました。宿に着いても、翌日の航海計画を立てるまでは気が抜けません。
2月11日 昨夜の強風と雨は、明け方には収まりました。今日は、東京湾を横断して、南房総の船形港を目指します。大型本船とのやり取りをしながら、霞みの向こうにあるはずの大房岬を探しました。僅か15海里の小さな冒険ですが、陸地が見えないのは緊張が高まります。船形港に係留を終えるころには、南西の風が14m/sほどになっていました。これくらいで済んでくれると良いのですが・・・
2月12日 海の神様は意地悪です・・・ 18m/sの西風が吹いています。さらに、インストラクター(あ)の見立てを大きく上回る波が防波堤を越えてきます。沖に2海里ほど出ることができれば、浦賀へはアビーム帆走できると踏んで、ストームセイルを用意しました。しかし、港口からリーショアの危険があまりに大きいので、暫く様子をみた上で出港を断念しました。スクールとしては、荒天時に艇を離れるための処置対策を実践することとして、学科試験の合格をもってBCC認定としました。
出港させられなかったことよりも、天候(気象海象)を読み切れなかったことが、セイラーとして悔しさが残ります。しかし、事故や怪我がなかったことに、インストラクターとして安堵しています。そんな葛藤を、揺れるフェリーの窓前に波を見ながら、「無事が一番」と言い聞かせるのでした。そして、受講生のお二人、お疲れ様でした。 (あ)