5/1-3 GW航海コースBBC開催
5/1 1700 西の風やや強く雨が降り始める中、垂水フィッシャリーナのゲスト用浮き桟橋ではEagle II (Y-34スループ)が4名の受講生を迎えて、緊張感を漂わせながら第一レグの航海計画を検討しています。温暖、寒冷前線を伴う低気圧が日本海側を東に移動しており、寒冷前線通過後は西の風15m/sで雨が未明まで続く予報。受講生が知恵を絞って考えてきた航海計画は、明石海峡を西航して淡路島を風下に見ながら南下、鳴門海峡を南航して次の目的港沼島港を目指すもの。
出港後の淡路島西岸に沿って設置される海苔網をリーショアにして、夜間の冷たい雨の中、西の強風に向かってクロースホールドで帆走する過酷さ、セールの選択、想定されるリスクなど、様々な議論がなされ、受講生が出した結論は、今回のBBCコースのテーマである明石、鳴門、友ヶ島の3大海峡通航を断念して、淡路島をブランケットにしながら横風を受けて大阪湾側を南下するというもの。
予定より少し遅れて2030離岸。最強に向けて早くなりつつある西流を受け、明石海峡を本船の航海灯をワッチしながら機走で明石海峡横断。直後に2ptメイン+ストームジブを揚げようとするも、あまりの強風のためストームジブのみの帆走。5/2 0200ようやく 2ptメインを揚げると艇速は7kn オーバーに上がり、友ヶ島水道手前まで一気に南下。夜間の落水者救助の練習を終えた頃には、東の空が明るくなり始め、雨もいつしか止んで、爽やかな朝日を背中に受けて0830沼島港に入港しました。
5/3 0940沼島出港。田尻に向けて、由良瀬戸、中ノ瀬戸、加太瀬戸のミニ3海峡通過で、今回のBBCのテーマもこなしながら、ジブの観音開き、スピンラン、落水者救助練習など盛り沢山の練習を繰り返し1640田尻港に入港しました。前日沼島入港後に宿題復習、予習問題解説、夕食後の卒業テストもしっかりと取り組んでいただき、学びの多かった今回のBBCも無事終了することができました。次のコースでお会いできますよう。(みち)
強風下での夜間航海は、いつも緊張感満点です。安全に航海するためには、計画と実行を謙虚にレビューすることが必要です。計画を変更しても学ぶことは沢山ありますね。
計画を変更することの意味と、実行することの勇気!
スクールでなくても大事なことですね。 (あ)