2月18日 プラクティスコースを開催しました

自艇をお持ちの方に質問です。
エンジンを一切使わずに離岸や着岸をしたことはありますか?

私は当初、今のヨットにはエンジンがあるんだし、といった感覚で必要性も感じていませんでした。
ですが、初めてセーリング着岸を見たとき、美しい弧を描いて桟橋にフワッと着岸するヨットに目を奪われました。

ヨットのセーリング着岸は伝説的に語られることはあっても、なかなか目にする機会も少ない技術だと思います。
日本では湾内帆走禁止のルールが設けているマリーナが大半で、チャレンジする事も出来ないのが現実です。

過去の写真①
過去の写真②
過去の写真③
過去の写真④

 

しかし、IQC(ASAのインストラクターを認定するプログラム)では必ず求められる技術です。
インストラクターでなくとも、エンジンが故障したり、ペラにロープが巻き付き、セーリングで着岸しなければならない状況を想像すれば、SOSを出すのは簡単ですが、ヨットは自己責任の世界、だれもが持っておきたい安全に直結するスキルでもあります。

 

ご受講頂いたI様は、28feetの自艇をお持ちで年間50回は出航されているバリバリのヨットマン。
普段はエンジンの力を使って切り抜ける場面も、エンジン禁止となれば勝手が違います。

穏やかな風、といえば想像するのはヨット日和、となりますが今回のプラクティスは困難を極めました!
桟橋からセールを上げた状態で風を受け、離岸しましたが・・・

風が無いとタックできない。タックしないと出航できない。判断を誤ると岸壁に・・・
コツをつかみ、一瞬だけ吹くわずかな微風を帆にはらませるI様。

海上ではヒーブツーを使ったセーリング8の字救助法や、メインセールのリーフィングの反復練習。

エンジンを使ったヘディングアップはできません。より素早さが求められるリーフ作業。

I様の持ち前のセンスとテクニックで、Y23と馴染むのに時間はかかりませんでした。
しかし刻一刻と変わる風の向きや強さ、即座に正しい判断を下さなければ手遅れになってしまいます。
ASAインストラクターにはヨットの技術だけでなく、非常に高い状況判断能力が求められるという事でしょう。

ランニングでの入港。港の入り口は複雑な風が吹く最も難しいポイントです。
一瞬の油断も許さない状況ですが、僅かな風で良く走るY23に、面白いな~と笑顔のI様。
見事着岸。練習を積めば意外と出来るんです。元々帆船にはエンジンなんて無かったですから。

今日の一番の収穫は、僅かな風の変化や波の影響など、いつも船に乗っていても感じないような変化が、Y23のように俊敏で良く走るヨットでは感じれたという事です。

これがY23が長年に渡り当ヨットスクールで採用されている所以ではないでしょうか。

I様、本日はご受講いただき、ありがとうございました。
シングルハンドテスト、是非頑張ってください。

弊社にはYAMAHA Y-23は一艇のみ在庫艇がございます。
Y23-EX・・・81万円(税別本体価格) | 中古ヨット・中古艇・青木ヨット (aokiyacht.com)

この艇はスクールで使用しているY23とは違い、ウッドの内装が施されている落ち着いたキャビンが魅力です。
オプションのマリントイレも設置済みです。
是非ご検討ください。

 

Itaru

風の無い日は、サンセットがより一層綺麗に見えます。

2 コメントあり 2月18日 プラクティスコースを開催しました

  1. ログインできたのですね!良かったです。
    私にとっても忘れられないプラクティスになりました。
    ご健闘をお祈りいたします!

  2. 本日はありがとうございました。大変有意義でした。
    仕事早いですね(^^)
    本番ではあと少しだけ風が吹きますように。

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